『メタル マクベス』

『メタル マクベス』5月6日18時より松本で観てきました。
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凄まじい舞台。

本質は『マクベス』と同じだが、クドカンの古典を元に現代を絡ませる技術は巧みだ。タイガー&ドラゴンと同じ手法。本質を変えなければ成立するのは名古典の力か。

音響が非常に効果的であった。言葉が頭から離れない現象をメタルというインパクトの強い音響で引き立たせる。
合間に入るギャグで緩め、古典の近寄りがたさを消し、クライマックスへと導いていった。

舞台中央後方にある映像、照明、美術の威力が、その技術の高さが、さらに舞台のスケールを大きくしていった。

ちょっと舞台から遠かったが、体に響く声、音、視覚に訴えるスケール感は舞台ならでは。

4時間(!)は短く感じたのは確か。

演者はみな巧い。
松たか子森山未來の懸命さが伝わる。
松の「女優」としての演技力の高さ、森山の若さのエネルギーを熱く感じる。
俳優は舞台しなきゃ駄目なんだな、テレビドラマは生易しいなと思う。

内野の当たり前と感じてしまうほどの完璧さは、素晴らしい。

ここに笑いのある名悲劇があった。
カーテンコール3回。みんなテンション高まりっぱなし。