2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『楢山節考』

『楢山節考』今村昌平監督作品。残酷でとても痛々しい。 姥捨がメインだが、それも含め、「ムラ」社会の掟は厳しい。 プライベートがないのが辛い。恐怖だ。 原作は読んでいたが、映像になると、とことんリアルに映る。生きるために死が選ばれるのだ。

『ベニスに死す MORTE A VENEZIA』

『ベニスに死す MORTE A VENEZIA』 監督 ルキノ・ヴィスコンティ作品。「美」が分からず、共感はし難い作品。 難。美を求める老作曲の死が描かれる。 美しければ男も女も関係ない。 美に惹かれるとともに、自身が病魔に侵され死に至る姿が対照的で目に焼きつ…

『雨に唄えば SINGIN' IN THE RAIN』

『雨に唄えば SINGIN' IN THE RAIN』ジーン・ケリー 、スタンリー・ドーネン監督作品。 1952年製作。傑作ミュージカル。 役者のミュージカルに対するれレベルがとんでも無く高い。 歌、演技、ダンス、すべて飛び抜けている。脱帽。ミュージカルといって…

『キサラギ』

『キサラギ』 佐藤祐市監督作品。今年最高にオモロ。ベストです。全編笑っていられるのに、ミステリーの要素があり、人が亡くなっているが、心の中で生き続けることが実感できるという、なんとも説明しがたいストーリー。 これは観て貰うしかない。出演者全…

『男はつらいよ』

『男はつらいよ』 山田洋次監督作品。第1作。 初めての寅さん。名前は知っていたけど観たことはなかった。 思った以上に笑える。渥美清の演技が秀逸。笑えて、調子が良くて、馬鹿で、純情で、妹思いで、喧嘩っ早いんだけど、憎めない寅を如何なく発揮してい…

『舞妓Haaaan!!!』

『舞妓Haaaan!!!』 水田伸生監督作品。日テレの『ぼくの魔法使い』の演出・プロデュースを担当した監督。 クドカンワールド全開で、阿部サダヲがスバラシくマッチする。 とても笑える。 宮藤官九郎の脚本は原作がない場合、のびのびやっていて、観ていて気持…

『月はどっちに出ている』

『月はどっちに出ている』 崔洋一監督作品。観ているとき長く感じたので、あまり楽しめなかったのだと思う。 でも、とても印象的で頭に強く残っている。東京で出自の異なる二人の恋愛模様と、彼らを取り巻く人々をコメディタッチで「ホントにこんな人がいそ…

『クィーン THE QUEEN』

『クィーン THE QUEEN』 スティーヴン・フリアーズ監督作品。見事な作品。 ダイアナ元皇太子妃の事故直後の王室、特にエリザベス女王を詳細に(事実かわからんが)描く。 「元」とつくわけだから、元の家族とは関係がなくなり、ましてや英国の王室とはまった…

疲れる美容院

全く個人的なことだが、今日美容院へ行った。 カットのみ、正味1時間で4,000円弱。その後疲れを強く感じた。友人にそのことを話すと、とても共感を得た。 その原因をとにかく箇条すると、・髪型というファッショナブルに属すものを他人に完全に委任 ・…

『ブラックブック ZWARTBOEK/BLACK BOOK』

『ブラックブック ZWARTBOEK/BLACK BOOK』ポール・ヴァーホーヴェン監督作品。目まぐるしいテンポと時折のセクシーさと物語の絡まりように一時も目が離せない傑作。全く飽きさせない展開に脱帽する。ナチに対抗したレジスタンスの暗部を描いた問題作であるが…

『眉山』

『眉山』犬童一心監督作品。素直に泣かせる作品。泣いてないけど。 周りの中高年の方々のすすり泣きが止まらず、前の男性はメガネを何度も取って涙を拭っていた。親子の対立と和解、病に侵された残り少ない命、叶えられない恋、めぐり合えた奇跡、そして心動…

『今宵、フィッツジェラルド劇場で』

『今宵、フィッツジェラルド劇場で A PRAIRIE HOME COMPANION』ロバート・アルトマン監督作品。最高。傑作である。ラジオの公開生放送の最終回を進行形の形式で、歌、音楽を交え、舞台裏を描いていく。 役者陣の美声と、ジョーク、テンポの良さ、心地よい音…

『友へ チング』

『友へ チング 친구』 クァク・キョンテク監督作品。 親友4人の成長と友情を描く。 4人の関係を羨ましくも思う。ヤクザの抗争が友情の厚みと重さを加えている。 対立するヤクザの組に分かれてしまった2人の行く末は切ない。 ただ、そこに友情はあった。 親友…