功名が辻 23

功名が辻 23話は前半の山場、本能寺。
主役は千代こと 仲間由紀恵 と 一豊こと 上川隆也 なのだが、
他の出演者の存在感と知名度があり、誰の物語だかわからなくなってしまう。

その中でも、信長こと 舘ひろしの存在感が大きい。
ただでさえ、知名度が高いのに、めちゃくちゃな信長役。
本人の気合の入りようも凄まじい。

ドラマでのフューチャーも大きく、オープニングのキャスト紹介では、

織田信長 舘ひろし

の文字と一緒に、どやーと音が出る。


本題は「本能寺」。
いわずと知れた、信長の死場である。

光秀「皆のもの、我が身を捨てよ。よいか、敵は本能寺にあーり」
で開始。

「上様、謀反にござりまする」
と信長に伝えるお蘭(森蘭丸)。
「裏手から裏口からお逃げ下さいませ」
と言われても、
「ハッハッハッハッハッハッ。是非に及ばず。よかろう、光秀め、しばし相手つかわさぁ」
と意に介せず、
「お濃、あの世とやらでまた、謁えようぞ」
と言い残して、自ら参戦する。

この物語での「舘」信長はというと、人間離れした、エキセントリックな言動をする。
光秀に攻められると、自ら火縄銃を持って参戦。
自分のイメージでは燃えさかる炎の中、長刀を振り回している姿がなぜか強い。
だから、銃を持つ信長に軽く驚き。

この後、信長は刀で明智軍を濃と追い払おうともするのだが、2人とも殺陣があまり上手くない。
濃姫、あの殺陣だと簡単に斬られまする。

よかったのが、
一度逃げるように命じたお濃が参戦したあと。

「お濃。戯け、何故戻った」
「あの世で会おうと仰せになれども、殿は地獄、私は極楽。これでは死に別れにございます」
「ハハハ、抜かしおったなお濃」

信長、銃撃を打たれ、倒れる。

「殿!!!」
「お濃…痛いのう…この儂を死ぬるか」
「殿の名こそ永久に残りましょうぞ」

信長に人間を垣間見る。

信長は家来に連れられ寺に引き込まれ、濃は一人奮闘。

さすがに、女一人では太刀打ちできず、濃は光秀の目の前で一斉射撃を受ける。
その後、信長は寺の一室で自ら命を絶つ。

「夢…幻の…ごとくなり」


この瞬間、戦国時代の新たな1ページが開かれる。
ナレーションの言葉を借りれば、
「この時、足軽雑兵にいたるまでが、歴史の檜舞台に立っていた」
のだ。


なんだかんだ言って、今まで全部観てる。
結構しっかり作られてるから、冗長な部分も多少感じながらも、飽きさせない。
過去のことなんだから、結果がわかっているのに、観る。
もちろんリアルタイムは観ることはできないけど、
再現を擬似的に体験できるのは楽し。


千代と一豊はどうなるのか!?
乞うご期待ってことで。