『生きる』

『生きる』

55年前の黒澤作品。

率直な感想は、現実を忠実に映しているということ。

なにも役人に限ったことではないと思うが、反面教師とすべき。
この作品を観て、死ぬ間際になって生きがいを見出したり、後悔をしないように生きるべきではなく、毎日、一日一日を精一杯生きがいを持って生きるべきだと感じる。
だが、現実は主人公のように先がないということに気が付かないと、生きがいを持って生きられないのだ。
それが、「生きる」ということなのかもしれない。

鑑賞後、深く反省させられたのだ。


志村喬が素晴しい。『七人の侍』の演技と比較すると、より巧さが浮き出てくる。

Ikiru