映画

『ダーティハリー DIRTY HARRY』

『ダーティハリー DIRTY HARRY』 ドン・シーゲル監督作品。作品全篇にやるせなさが漂う。 そしてクールなハリーに深く同情する。サンフランシスコの刑事が異常犯罪者を追う。 犯人、メディア、法曹界は「犯人」の人権を楯にハリーを責める。 それでもハリー…

『ダイ・ハードDIE HARD』

『ダイ・ハードDIE HARD』 ジョン・マクティアナン監督作品。運の悪い「絶対死なない男」のアクションは安心して観られる。 夫婦愛と友情がハッピーエンドに花を添える。妻に会いに向かったビルがテロリストに占拠されて物語は始まる。 目的は金銭目的の強盗…

『風の谷のナウシカ』

『風の谷のナウシカ』 宮崎駿監督作品。今まで何回も挫折していて、やっと通しで観られた。 とても壮大な物語。 自然と深く関わる姿は、自分の環境を考えさせられる。怒る自然は人間を脅かすが、実は人間の生活を守っているというように、一概にその善悪を決…

『岸和田少年愚連隊』

『岸和田少年愚連隊』 井筒和幸監督作品。ゴンタな岸和田の中学生、高校生を映す。 シリアスなコントのよう。ナイナイ主演のもの。 最初、2人は高校生かと思い込んでいた。 実際の役は中学生。 喧嘩に明け暮れるのはさすがに中学か。 でも体つきが出来上が…

『怒りの葡萄 THE GRAPES OF WRATH』

『怒りの葡萄 THE GRAPES OF WRATH』 ジョン・フォード監督作品。積極的に、前向きに希望を持ち続けて生きていく力強さをひしひしと感じた。 ニートに見せてあげたい作品。1930年代のアメリカ中西部の農村とカリフォルニアが舞台。 飢饉のため、生まれ育った…

『ダイ・ハード4.0 LIVE FREE OR DIE HARD』

『ダイ・ハード4.0 LIVE FREE OR DIE HARD』 レン・ワイズマン監督作品。「絶対死なない」から来る安心感に、スリルを感じなながらも楽しめる。 遊園地の絶叫系アトラクションの様。「運の悪さ」で起こる出来事の非常な幸運に思わず笑みがこぼれるのだ。

『楢山節考』

『楢山節考』今村昌平監督作品。残酷でとても痛々しい。 姥捨がメインだが、それも含め、「ムラ」社会の掟は厳しい。 プライベートがないのが辛い。恐怖だ。 原作は読んでいたが、映像になると、とことんリアルに映る。生きるために死が選ばれるのだ。

『ベニスに死す MORTE A VENEZIA』

『ベニスに死す MORTE A VENEZIA』 監督 ルキノ・ヴィスコンティ作品。「美」が分からず、共感はし難い作品。 難。美を求める老作曲の死が描かれる。 美しければ男も女も関係ない。 美に惹かれるとともに、自身が病魔に侵され死に至る姿が対照的で目に焼きつ…

『雨に唄えば SINGIN' IN THE RAIN』

『雨に唄えば SINGIN' IN THE RAIN』ジーン・ケリー 、スタンリー・ドーネン監督作品。 1952年製作。傑作ミュージカル。 役者のミュージカルに対するれレベルがとんでも無く高い。 歌、演技、ダンス、すべて飛び抜けている。脱帽。ミュージカルといって…

『キサラギ』

『キサラギ』 佐藤祐市監督作品。今年最高にオモロ。ベストです。全編笑っていられるのに、ミステリーの要素があり、人が亡くなっているが、心の中で生き続けることが実感できるという、なんとも説明しがたいストーリー。 これは観て貰うしかない。出演者全…

『男はつらいよ』

『男はつらいよ』 山田洋次監督作品。第1作。 初めての寅さん。名前は知っていたけど観たことはなかった。 思った以上に笑える。渥美清の演技が秀逸。笑えて、調子が良くて、馬鹿で、純情で、妹思いで、喧嘩っ早いんだけど、憎めない寅を如何なく発揮してい…

『舞妓Haaaan!!!』

『舞妓Haaaan!!!』 水田伸生監督作品。日テレの『ぼくの魔法使い』の演出・プロデュースを担当した監督。 クドカンワールド全開で、阿部サダヲがスバラシくマッチする。 とても笑える。 宮藤官九郎の脚本は原作がない場合、のびのびやっていて、観ていて気持…

『月はどっちに出ている』

『月はどっちに出ている』 崔洋一監督作品。観ているとき長く感じたので、あまり楽しめなかったのだと思う。 でも、とても印象的で頭に強く残っている。東京で出自の異なる二人の恋愛模様と、彼らを取り巻く人々をコメディタッチで「ホントにこんな人がいそ…

『クィーン THE QUEEN』

『クィーン THE QUEEN』 スティーヴン・フリアーズ監督作品。見事な作品。 ダイアナ元皇太子妃の事故直後の王室、特にエリザベス女王を詳細に(事実かわからんが)描く。 「元」とつくわけだから、元の家族とは関係がなくなり、ましてや英国の王室とはまった…

『ブラックブック ZWARTBOEK/BLACK BOOK』

『ブラックブック ZWARTBOEK/BLACK BOOK』ポール・ヴァーホーヴェン監督作品。目まぐるしいテンポと時折のセクシーさと物語の絡まりように一時も目が離せない傑作。全く飽きさせない展開に脱帽する。ナチに対抗したレジスタンスの暗部を描いた問題作であるが…

『眉山』

『眉山』犬童一心監督作品。素直に泣かせる作品。泣いてないけど。 周りの中高年の方々のすすり泣きが止まらず、前の男性はメガネを何度も取って涙を拭っていた。親子の対立と和解、病に侵された残り少ない命、叶えられない恋、めぐり合えた奇跡、そして心動…

『今宵、フィッツジェラルド劇場で』

『今宵、フィッツジェラルド劇場で A PRAIRIE HOME COMPANION』ロバート・アルトマン監督作品。最高。傑作である。ラジオの公開生放送の最終回を進行形の形式で、歌、音楽を交え、舞台裏を描いていく。 役者陣の美声と、ジョーク、テンポの良さ、心地よい音…

『友へ チング』

『友へ チング 친구』 クァク・キョンテク監督作品。 親友4人の成長と友情を描く。 4人の関係を羨ましくも思う。ヤクザの抗争が友情の厚みと重さを加えている。 対立するヤクザの組に分かれてしまった2人の行く末は切ない。 ただ、そこに友情はあった。 親友…

『パッチギ! LOVE&PEACE』

『パッチギ! LOVE&PEACE』井筒和幸監督作品。前作『パッチギ!』が素晴しく、些かの期待を抱き映画館へ。 正直、前作には及ばなかった。 同じパッチギ!でも、別の作品として観た方がいいと思う。 康介も桃子もいないのは寂しすぎたし、前作の高校生のバカ真…

『バベル Babel』

『バベル Babel』 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督作品。気分が悪くなるのではないかと、軽く警戒しながら観ていたら、そんなことはない。 そんなにハラハラせんですよ。バラバラに思える出来事が繋がっていく過程を映し出す。 これから物語が深…

『蒲田行進曲』

『蒲田行進曲』深作 欣二監督作品。テンポ良くストーリーが続き、観ているほうを飽きさせない。 元は舞台作品だが、後に映画化された作品だ。 演劇で映画の現状を嘆き、皮肉にも映画化されることになり、「劇中劇」の形で「映画」を作っていく。 演劇的なク…

『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』

『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』 松岡錠司作品。リリーの方。エンドロール観ていたら、脚本が松尾スズキだ。 原作を1年前読んだが、忠実にその世界を再現しているように感じ、観終えた後と、読後感はそっくりだった。(特に、「ボク」と「オカ…

『バックドラフト Backdraft』

『バックドラフト Backdraft』 ロン・ハワード監督作品。火災の映像はハラハラ。火事に恐ろしさを思い知る。バックドラフトと呼ばれる現象を利用した殺人を追いながら、火災の現場に向かう消防士の勇敢な仕事に迫り、ギクシャクした兄弟や夫婦の関係を描くテ…

『リトル・ミス・サンシャイン Little Miss Sunshine』

『リトル・ミス・サンシャイン Little Miss Sunshine』ジョナサン・デイトン 、ヴァレリー・ファリス監督作品。 ハートフルなファミリーコメディ。 お涙頂戴ではないけど、なんかスッキリするストーリー。 それぞれ問題を抱えた人間が「家族」というグループ…

『アパートの鍵貸します The Apartment』

『アパートの鍵貸します The Apartment』 ビリー・ワイルダー作品。前々から観たかった作品で、期待にそぐわない作品だった。 オモロ。構成がとても良く出来ていて、出演者の演技が素晴しい。 ジャック・レモンの三枚目ながらも優しく、真摯な、紳士的な姿が…

『ビューティフル・マインド A Beautiful Mind』

『ビューティフル・マインド A Beautiful Mind』ロン・ハワード作品。 意外にも感動してしまった。ラストまでずっとフィクションだと思っていたのが、実在の人物の物語だとわかり、そのことに自分自身が驚いてしまった。 名前だけは聞いたことのある、ナッシ…

『ロッキー』

『ロッキー』ボクシング、恋愛、アメリカンドリームを放り込んだ作品。 自分の中であるシナリオが作られていて、勝負は予想していたのだけど、それが覆されて戸惑う。あれ?ロッキーのテーマがあらゆるところで流れ、頭の中でヘビーローテーション。 エイド…

『ホリデイ the Holiday』

『ホリデイ the Holiday』ナンシー・マイヤーズ作品。国境を越えたラブロマンス。 別れを乗り越えた前向きさは好感だけど、出会いは偶然すぎるし、ハッピーすぎる。 やけにキャメロン・ディアスがフューチャーされている。セックスばっか。途中寝てしまった…

『カッコーの巣の上で』

『カッコーの巣の上で One flew over the cuckoo's nest』ミロシュ・フォアマン作品。観終わったあと?? ラストに??厳格に管理された精神病棟での物語。 一人の男が型破りに精神病棟の世界を崩していき、皮肉にも自らも崩されてしまう。 患者は現状に満足…

『デジャヴ』

『デジャヴ』 トニー・スコット作品。オモロいんだけど、心臓に悪い映画。 デジャヴ(既視感)で悪夢が繰り返されるのは悲劇だ。と感じてしまうほどドキドキした。撃つなよ、撃つなよ祈ったのは確か。想像していたよりもずっとSF作品であり、過去の出来事を…