『パッチギ! LOVE&PEACE』

『パッチギ! LOVE&PEACE』

井筒和幸監督作品。

前作『パッチギ!』が素晴しく、些かの期待を抱き映画館へ。
正直、前作には及ばなかった。
同じパッチギ!でも、別の作品として観た方がいいと思う。
康介も桃子もいないのは寂しすぎたし、前作の高校生のバカ真っ直ぐさがないのは面白くない。

キョンジャが完全な主役で、芸能界の件は半分は日本人でも変わらないだろうと思う。
アンソンも大人しいし、金の工面する件は展開が広くなかった。
キョンジャ、アンソン、ジンソンのひとつひとつのシーンはリアルなのだけれども、ブツッと切れていた。

それでも作品からは、キョンジャたちの目に映る日本人を通じて、在日朝鮮人の考えが伝わってくる。
戦争をはじめ、ある物事を別の側面から見て考えるのは価値観が揺さぶられる。


演者はみな巧い。特に藤井隆は好演。

ところで、Yahoo!映画のこの評は酷い。撤回すべき由々しき事態。


Pacchigi