『アラバマ物語(To Kill A Mockingbird)』

Diary060532
アラバマ物語To Kill A Mockingbird)』
500円でDVDで観る。

浅草キッド水道橋博士が絶賛していたので、彼の日記を読んだその日に500円で購入、観た。


片田舎の「アラバマ」での「物語」をという題で、
連想したのはミュージカル調の牧歌的な単調なハッピーエンドである作品。

でも実際は、ずっと気を張り詰めながら観てた。感情移入しながら観てた。

子供たちには大人の振りして「そっちに行くな!じっとしていろ」と。
子供たちの無邪気な行動に、一緒にハラハラする。
家族思いの父親に感服する。
子供たちがいるだけで愛らしく思う。
弁護士の弁護、論理に納得する。
被害者の父親の態度・行動に憤る。
法廷で弁護士に味方し、裁判結果に忸怩たる思いを抱く。
黒人と白人との間にある深い溝に悩む。
加害者と思われる青年に同情する。
弁護士の苦悩に同情し、働く者として、尊敬する。
不気味な隣人に怖くも興味を抱き、意外な優しさにほっとする。


そして、正義は必ずしも世間で「正しい」とは認識されないこともあり、
真実を語らないことが「正しい」こともある。


あらすじを書く気はもともとないが、上手く説明する自信もない。
内容がぎっしり詰まっているのだ。想いが奔走するのだ。演技がみな素晴しいのだ。

観る価値は十分あり。オモロ。


難があるとすれば、邦題。
どなたか良い邦題を考えてください。