『羅生門』

羅生門

同じ場面に遭遇した3人(目撃したのは全部で4人)がその場面を話すのだが、どの話も異なり、4者4様の回想がされる。しかも、場面を構成する3人は自分が人を殺したと話す。
そして、自分を良く見せるのではなく、悪く見せるように話すので、それぞれ信憑性はあるのだが、それぞれ都合のいいようにも聞こえる。

どの話も信じられないのだが、信じようと動きだして終わる。

とても不思議な話。

小説の『羅生門』を想像していたので、全く違うストーリーに戸惑い、内容にも混乱した。
でも、惹きつけられ、普遍的な作品だと思う。

Rasyomon