『幕末太陽傳』

幕末太陽傳

川島雄三作品。

なんといってもフランキー堺の演技が出色。
イメージしていた佐平次をそのまんま体現していた。
お膳を運ぶ動作なんて見事である。
調子のいいやつだけど、仕事ができて、機転が利き、行動的だ。
体調が悪く、咳き込む姿は観ていて寂しく、佐平次の陽と陰を映し出し、人物に厚みを持たせている。

落語の演目『居残り佐平次』だけでなく、『品川心中』、『三枚起証』、『お見立て』をピタリと物語に絡め、ストーリー展開の幅とスピードを構成している。

石原裕次郎をはじめ、出演者も見たことある人ばかり。
こんな時代劇もあるんだな。

Bakumatsu