カンブリア宮殿 堀場雅夫

カンブリア宮殿 堀場雅夫

ゲストは世界シェア80%の分析機器メーカー、堀場製作所の創業者である。
82歳の白髪のちょんまげじいさんが京都弁で滔々と話す。
そんなに難しいことを話していないのだが、説得力がある。
言い切る話し方と、その教養が醸し出しているのだろう。

社是が おもしろおかしく で、著作のタイトルが イヤならやめろ だ。
文字だけ見るといい加減な経営者に見えるが、この言葉にはちゃんと前提がある。
おもしろおかしく は、自分のやりたい仕事を自分の判断でするということ。自分がやりたい仕事は当然自分でおもしろくてやっているのだから、楽しく仕事できるし、努力もする。
また、イヤならやめろ は、とことんやってみて、それでもどうしてもイヤならスパッとやめなさいということ。

印象的なだったのは、「神は二物を与えずというが、神は必ず一物を与えている。その自分の得意なところ、ホームグラウンドに仕事を持っていけば、仕事は楽しくなる」という趣旨の言葉だ。
どうしたら相手をこちらに惹きつけるかを考えることが、「たのしく」働くことの近道なのではないか。


成功(者)の条件は あきらめない、と一言。
潔い。


経営者が元気だと働くほうも元気が出るな。