血と骨 鑑賞

メンズデイという「よい」サービスを活用し、『血と骨』を見てきた。


   重い

というのが今の感想。

ココロに鉛をねじ込まれた感じがした。


ビートたけし
「この作品は打ちのめされる感じで、見終わってトボトボ歩く妙な雰囲気になっちゃって」
と言ってた。

まだ見てない人、デートでは選択肢からまず外しといたほうが良いでしょう。


皆役にハマってて、特にビートたけしは秀逸。
今までも3億円事件の犯人とか大久保清とかやってたみたいだけど、
わるいやつがこんなにも表現できるとは脱帽。怖いぞ。恐ろしいぞ。


鈴木京香の老け具合もリアルだった。


そう、この作品はリアルだ。リアリティが貫かれとる。


先日、崔監督がこう言っていた。
いろんな監督が原作を読んで映画化すると手を挙げて、自分は後に手を挙げた。
でも、先に手を挙げた人がみんな脱落して、結局崔自分が作ることになった。
なぜ、彼らが諦めたのかというと、彼らは『血と骨』を民族や在日の問題として扱ったからだという。
しかし、この作品は家族の物語、父と子の物語、夫と妻の物語、男と女の物語なのである、と。

見終わり、その言葉を思い返すと、実感できる。


楽しい作品では決してない。

「良い」作品だ。


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